このページはtomajoDAOメンバーによるコラムを掲載しています。
「農業に興味のある方」、「tomajoDAOってどんな人がいるの?」そんなことが気になる方は、読んでみてください。
きっと、あなたが共感できる素敵なコラムと出会えるはずです。
気になるメンバーがどんな思いを持っているのかも、コラムを読むとわかりますよ!
テーマ:「農業と私」、「tomajoDAOと私」、「とまたろうさんと私」
「農業と私」 筆者:とまたろう
「農業と私」
とまたろう
農業界に入ってから7年が経ちました。
私はいわゆる新規就農者、脱サラ就農者です。
これまでの物質的な豊かさを求めてきた生き方ではなく、精神的な豊かさを求める生き方をしたいと考え、好きな植物を育てる仕事「農家」になりました。
「農家」と聞くと、あなたはどんなイメージを浮かべるでしょうか?
汚い、貧しい、しんどい、などネガティブな印象があるのかもしれません。
ぶっちゃけ言うと、独立してからの3年間はまさにそんな生活でした。
冬にはバイトをして、彼女に家賃代を借り、「いい年した男がなにやってんだ」と情けない気持ちで心が折れそうになったことは何度も。
転機が訪れたのは就農して3年目の冬。
何かを変えないと、このままじゃ農業を続けられない。
藁にもすがる想いで取り組んだのがYouTubeでした。「とまたろう」という名前はこの時生まれたのです。
その後、YouTube、voicy、NFTなどのデジタルツールと農業をかけ合わせたコンテンツを作り続けています。
近頃よく考えることは、「農業」は「農」を使った「なりわい」であるということです。作物を生産し販売することは、一般によく知られた農業ですが、「農×動画教材」はYouTubeで表現できるし、「農×エンタメ」はイチゴ狩りでしょうね。
つまり、農業という産業はまだまだ開拓できるということです。
昨今、農家の高齢化が問題視されています。農家の息子が家業を継がずに廃業したり、新規就農者が根付かなかったりすることが理由かと考えられますが、根本的な原因は「稼げない」からではないでしょうか。
農家になれば豊かになれる、楽しい人生がおくれるのならば、若者はこぞって農業界へ参入してくると思います。「農」をつかった「なりわい」は稼げるチャンスを見つけるキーワードです。金脈を探すように若者たちが農業を開拓する。かつてのゴールドラッシュのような熱気が農業界にも訪れることもありうるのです。
私が農業界でできることは「農業」の新しいカタチを発掘することです。例えば、今ならNFT。ブロックチェーンの技術を使った新しい価値が創造されました。
「tomajo NFT」は農業×web3の挑戦です。
web3は、中央集権から自律分散への構造変化をもたらします。それはクリエーターファーストを意味し、農家の所得を上げる絶好の機会だと考えられます。
「web3で農家の所得を上げる」
この取り組みを成功させ、一人でも多くの農家が豊かな暮らしをすること。そして若者が可能性を感じて農業界に参入してくる。それがつまり、農業界の問題を解決することになるのではないでしょうか。
私にとって農業とは、金脈が眠っている宝の山。
みなさんも宝探しをしに来ませんか?
終わり
「農業とわたし 」 筆者:いせきしゅんすけ
農業とわたし
「臭いから離れて!!おじいちゃん!!」
ぼくがまだ小学生の頃、祖父の布団で寝るのが嫌でした。
「これが加齢臭ってやつか」と子供心に感じ、祖母の布団に潜り込む毎日。
大阪の小学校に通っていましたが、同学年の中で「農家」の家は、ぼく一人。友人との会話で両親の仕事の話になってもあまり参加しません。
「農家=特殊な職業」というイメージがあり、恥ずかしさを感じていました。
しかし、恐れていた事態が起こったのです。
「えー、今年の稲刈り体験は井関農園さんでします。」
学校行事の稲刈り体験をする農園として、我が家の農園が選ばれたのです。
学年全員で体験を行い、説明をする父の「ドヤ顔」。
家では決して見せない顔に嫌気がさします。
農業は、恥ずかしい職業
そんな風に感じていたのに、いつの間にか農家になっているから不思議なもんです。
今年で農業歴11年目。
来る日も来る日も農作業を続けていくうちに、自信を持ってお客さんにお届けしたいお米が栽培できるようになりました。
これは、祖父やドヤ顔をしていた父からの技術継承のおかげです。
現在は、ぼくが稲刈り体験に来た小学生にドヤ顔で農業の楽しさを伝えています。
今なら分かります。
もっと農業の楽しさを子ども達に伝えたかったんだと。
そして、最近息子から言われたこと。
「お父さん、臭い!!」
あのとき、臭かった祖父の匂いは土の匂いだったんです。
毎日必死で農作業をしていた祖父に近づけたと少しだけ嬉しく思ってます。
農業の楽しさに気づくには時間がかかると思います。
「農業は楽しい仕事」です。
今のうちに皆さんも農業に触れてみませんか?
「農業と私 」 筆者:egolife
農業と私
私の実家は米農家を営んでおり、小学生の頃から当たり前のように手伝いに狩り出された。
春、田植えの後に補植という作業がある。
苗の入ったカゴを背負い、長靴で歩きにくい田んぼの中を歩き、機械が植え損なった箇所の苗を手で植えていく作業だ。
しばらく植えては見上げ、またしばらく植えては見上げを繰り返しても、ちっとも進んでいない。この作業が苦痛で仕方が無かった。
それに加えて、稲刈り後には乾燥や脱穀、袋詰めの作業がある。脱穀は機械が行い、未熟米がふるい分けられて正常な米が袋に溜まっていく。
1日かけて150袋ほど袋詰めの作業を行った。
一袋30kgが一杯になるには2分ほど待つ必要があり、次に袋が一杯になるまでの1分ほどの時間が休憩するには短く、だからと言ってすぐには一杯にならず私をイライラさせた。
積み上がった米袋を恨めしそうに眺め、時には米袋を殴ったり蹴ったりして鬱憤を晴らしたこともあった。
農家など絶対に継がないと当時は心に決めていた。
あれから10年以上経って、何故か私は地元の農業をどうしたら継続していけるかを考えている。
かつては個人で営んでいた農業も、いつしか生産組合という集落全体で農業を行う形態に変化していた。
農地も集約されて機械も大型化した。収量も伸び、減反政策と転作により米以外の作物も採れるようになり、一見したところ集落は豊かになったように見える。
だが、高齢化が進み、若者は農業に拒否反応を示すようになり、後継者が足りない状況になってきた。
また、生産組合という組織形態にも問題点が多々ある事が分かってきた。
地元の農業に何の問題も無ければ、私が地元に目を向ける事は無かった。
「目に見えない形でゆっくりと衰退していくのを見ていられなくなった」、という想いが強いのかもしれない。
ただ、農業を受け継ぐといっても、これまでと同じやり方では高齢者と共倒れになってしまう事が予想される。
前例に捕らわれず、多少の衝突があっても後々後悔が無いように、地元の農業と関わっていきたい。
「tomajo DAOと私 」 筆者:ちかりこ
tomajo DAOと私
農家でもデジタルネイティブでもない私が、このDAOに参加した理由は、ひとえにファウンダーである、とまたろうさんへの興味です。
「農家の所得を上げる」という至極真っ当なご意見を発信されている姿に尊敬と信頼感が生まれ、「DAOってよく分からない…」と思いつつも勢いで参加してみました。
私は最近、諸事情により専業主婦になったばかりで、「刺激」や「他人の価値観に触れる」ことに飢えていました。
tomajoDAOは、その飢えを完璧に満たしてくれました。
そして、それだけではなく、エネルギーの高い方々の集まりなので、ものすごい勢いで私を引っ張り上げてくれました。例えば
音声配信、デジタルイラスト作成、仮想通貨購入、メタマスク作成、etc..
挙げればキリがありませんが、DAO内の皆が様々な新しい事、楽しげな事をされているのを見て、「私もやってみたい!」とマネっこをしていたら毎日がどんどん楽しくなってきました。
興味があったとしても、お手本・先輩がいないと始めにくい事ってありませんか?
音声配信等も、私にとっては勇気の要ることでしたが、DAOメンバーで既にされている方、新たに始められる方が多く、「皆もやってるし私もやってみようかな」と気軽に始める事ができました。
また、仮想通貨やNFTにも興味はあったのですが、色んな情報がネットに落ちている中で、それが信頼できる情報かどうかを見極められる眼力がないと、情報を取れないのと同じなんですよね…。
私の場合は、DAO内の信頼がおけるメンバーに教えを乞う事で、情報を得ることができました。
そんな簡単にメンバーを信用できる?と思われるかもしれませんが、
チャットって、下手すると実際に会って話すよりも、その人の内面を覗く事ができるコミュニケーションツールのように感じています。
そんなこんなで、元々お尻の重い私ですが、先輩方のおかげで色々な事に挑戦させて頂いています。
「コミュニティに属する」、と言っても学びの少ない(もしくは興味のない分野の)コミュニティに属しても意味はありません。
理念や信念に共感できて、かつメンバーさんが尊敬できる、自分より先んじている方(私も頑張れば少しだけなら追いつけるかも!と思えるくらいの先人、というのがポイントです。あまりにも立派な人ばかりだと参考にしにくいです。)が多そうなところを探すのをお勧めします。
場を変えると自分もその場に合わせようとする意識が働きます。
なのでどのような場を選ぶのかが肝要です。
tomajo DAOでは農ある暮らしに興味のある方、食や自然、web3に興味のある方にとってはとても学びの多い場かと思います。
マイノリティ、クリエイター、反骨精神、のワードにアンテナが引っかかった方には特にお勧めです。
何よりファウンダーのとまたろうさん始めメンバーの皆が、各メンバーの挑戦を「やってみなはれ」と軽やかにencourage(勇気付け)してくれる最高な環境です。
気になった方は是非気軽に、入ってみなはれ!
「農業と俺 」 筆者:モモ
農業と俺
モモ
「なんで農業なの?」久しぶりに会った人にはほぼ100%こう聞かれる。それはそうだ。俺は、中学生の時に「先生になりたい」と思い、大学を卒業後は公立中学で講師として2年、教諭として6年。さらに私立高校で9年間、国語科の教師として、またサッカー部の顧問として過ごしてきた。自分でいうのもなんだが、長野県のサッカー界ではまあまあ期待された指導者であった。
そんな俺が突然農業を始めたら、上記のような質問をしてくる気持ちはよく分かるし、逆の立場なら俺も同じ質問をするだろう。そして、その裏には「あいつも落ちぶれたな…」もしくは「他にやることなかったのか。かわいそうに…」という同情の気持ちがあるのだろうと俺は感じる。
農業は、「キツイ、汚い、儲からない」そして、一次産業である農家はただひたすらに言われるままに作物を作り続けるだけの人。そんなイメージが根強いからだろうと考える。そのイメージを俺は覆したい。
確かに農業は体力勝負な部分も大いにある。しかし、効率よく機械を使ったり、作業のやり方を工夫したりすれば無駄に体力を使わすに作業することは可能である。
農業は、土をいじる場面が多い。必然的に服や手は汚れる。しかし、俺の知っている「出来る農家」はみんなオシャレである。農園のオリジナルTシャツを着て、髪の毛をきれいに整え農作業をしている。靴もボロボロの長靴なんて履かない。これは、昔ながらの農家さんに言わせれば邪道なのかもしれない。しかし、未来を担う子供たちに見せる姿として、俺は農家も美しくありたいと願う。「美味しいものは美しい」のだ。それは作物だけに限らず、それを作っている人や環境にも当てはまる。
儲からないのは、農家が儲けようと思わな過ぎているからだ。農業は、仕事である限りお金を儲けるのが最終目的であることは間違いない。いかにお金を儲けて、そのお金で何をするのか?そこまで考えて農業をしている農家が世の中にどれほどいるだろう?良い作物を作ることは農家としては当然のことである。そして、自分が自信を持って作った作物を適切な価格で売らなければならない。その結果として、自分の生活を豊かにして社会に貢献していかなければならない。
もう1つ俺が大切にしていることがある。それは「農業に自分を支配されない」ことだ。農業に支配され、自分がしたいことが出来ないのでは農業をやる意味がない。だから俺は、サッカーコーチもやるしWeb3もNFTも興味のあることはどんどんやる。家族との時間も可能な限り取る。農業を、いい意味で利用するのだ。農業は俺の人生を豊かにするための手段である。そして、人生を豊かにする手段として非常に美しくやりがいのあるものである。
俺は、代々続く農家の跡取りではなく、全くの素人が新規で始めた農家だ。設備投資も1からなので、借金も相当な額をしている。しかし、その状況からでも出来ることを証明したい。
農業とは自由でそして尊い仕事であり、美しく、人生を豊かにする職業であることを証明したい。そのために、日々楽しく農業に取り組み、思い切り格好つけて、近い将来Benzに乗るのだ。そうすることで、少なくとも俺の周りの人たちの農業に対する印象は変わる。
それは小さな1歩であるが、とても尊い大切な1歩であると信じている。
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